ミーティングへ行って来た。(サンアントニオ編・2)

  • 2010.08.26 Thursday
  • 22:36
私たちが教会にたどり着いたのは、開始時間の10分ぐらい前でした。ミーティング会場となっている教会の一室に、男性がひとり待っていました。

おずおずと、"Is this meeting Overeaters Anonymous?"とたずねると、笑顔で"Yes!"という返事。実は日本から来たんです、と付け加えると、とても驚いて、でもさらに笑顔で"Welcome!!"と迎えてくれました。

うちの相方さんも家族としての立場で輪の中に参加させてもらいました。サンアントニオは毎日OAミーティングが開かれているそうです。街の人口は広島市とあまり変わらない(広島市には2会場)ので、あらためて本国での歴史と実績を感じました。

会場係のOさんも75周年コンベンションのことは知っていて、私たちがAAメンバーでもあることを伝えました。「せっかくだから観光も楽しんで行ってね!」という話をしていると、ぽつりぽつりと他のメンバーの方々が来られました。以下、「日本から来たんだって!」「はじめましてこんにちは」「まあ!ようこそ!!」という会話のくり返しでした。でもうれしかったなあ。

アメリカではミーティングに集まるメンバーの人数もさぞ多かろう、と予想していたのですが、意外とそうでもありませんでした。たまたま私が行った会場がそうだったのかもしれませんが、旅行中に行ったラスベガスやロサンゼルスでも、けっこうこじんまりとしていて、私が東京のミーティングに行ったときの人数とあまり変わらないくらいでした(もちろん、日本の地方でのOAミーティングに比べたらじゅうぶん「大人数」です)。

もう一つ意外だったのが、中年層〜年配のメンバーが多かったこと(私が行った他の会場でもそうでした)。日本の文化や食生活とアメリカのそれは違いますから、いちがいには比べられないかもしれません。ただ、アメリカでOAが誕生して今年で50周年を迎えるそうなので、そうした年月の積み重ねもあるのかもしれないと思いました。日本のAAより長いですね。

50年の歴史の賜物でしょうが、メンバーの体験談を精選した文献が何冊か出ていて、このミーティング場でもその中の一つを使っていました。

分かち合いのやり方ですが、司会者がメンバーを当てることはしていませんでした。
まず文献(体験談)を読んで、誰かが名乗るのを待ちます。その後にまた誰かが名乗れば分かち合いを続けます。流れが途切れたら、間合いを見計らってメンバーに文献の続きを読むようにお願いし、読み終わったらまた誰かが体験を話すのを待つ...といった感じでした。
誰かが口を開くのを待つ、流れに任せる...というのもいいなあ。広島に帰って、ミーティングで司会が当たったら試してみようと思いました。

何よりうらやましく思ったのが、仲間の体験談が本になっていて、ミーティングで使えるということです。
日本では昨秋にやっとOAの12&12が発売されたばかりですし、気の長い話ではありますが、いつか日本もこういう体験談集が出たらいいなと思いました。ミーティングに集まっていた仲間を見て、私もおばあちゃんになってもミーティングに通い続けて、つながってくる若い子たちを見守りたいなと思いました。かわいいおばあちゃんにならなくては。

帰りはOさんがマイカーで滞在先のホテルまで送ってくれました。
車中で「日本ではAAの本はどんなものが翻訳されているの?」という話になりました。
「人気があったり、重要な本はたいてい出ていますよ。」「じゃあ、"As Bill Sees It"は?」「もちろん、出てますよ」「あれは良い本だね。僕は大好きだよ」。
OAもオリジナルの文献が出版されるまではビッグブックを使っていたそうですから、AAメンバーでなくてもAAの本を読んでみるというのが習慣になっているのかもしれません。

ちょっと照れくさかったけど、お互いハグして別れました。

ロサンゼルスなどと違って、サンアントニオに再び行くことはなかなか無いかもしれません。今でもときどき仲間のことを思い出します。インターネットの情報を頼りに訪れましたが、行ってよかったです。これで分かち合いの話がもっと分かればいいんだけど...ダンナも参加できるオープンミーティングだったので、それも大いに助かりました!

ミーティングへ行って来た。(サンアントニオ編・1)

  • 2010.08.15 Sunday
  • 23:17
そろそろアメリカ旅行中の真面目な話を書こうかと思います。

今回の旅行の目的のひとつが「アメリカのOAミーティングへ行ってみたい!」でした。そして、サンアントニオ、ラスベガス、ロサンゼルスのミーティングへ参加してきました。

私は広大なアメリカにある膨大な数のミーティングの、ほんのちょっとをのぞいたに過ぎません。ロスのあるカリフォルニア州なんて日本より広いわけだし...。
というわけで、「たまたま私が行ったときはこうだったのね」ぐらいの気持ちで読んでいただけると助かります。

ネットとは便利なもので、旅先でもミーティングの情報を手に入れることができました。
欲を言えば、レンタカーがあればもっとよかったところ。国際免許の手続きをする時間がなかったので、すべてバスかタクシーでの移動となりました。

さて、OAのサイトからサンアントニオの会場を検索しました。
当然ながら土地勘がありません。私一人ではコミュニケーションも不安なので、夫も参加できるようにオープンミーティングを選びました。都合のつく曜日や時間帯の条件をつけ、候補にあがった会場の住所をコピー&ペーストしてgoogleマップで調べて、宿泊先から少しでも行きやすいところを探しました。

タクシーの運転手さんにすぐ分かってもらえるよう、住所を書きうつします。アメリカの住所はいたってシンプル。「大通り1234番地」とか「○○通り2222」とか、ホントにこれで目的地までたどり着けるの?といった感じです。

タクシーに乗り込んだら、運転手さんが「どこから来たの?」とたずねてきたので「Japan」と答えたら、

「サッカー残念だったねえ!」(もちろん英語)

という声が返ってきました。

ちょうどその日はサッカーW杯で日本がパラグアイと対戦した日だったのです。
「アメリカではサッカーはあまり見ないでしょ」とダンナが聞くと、その運転手さんは中東出身でもともと試合を見るのが好きだったようでした。サンアントニオでAAコンベンションが行われることは知っていて、週末は忙しくなるなあなんて嬉しそうに言っていました。

ミーティング会場である教会は、大通りに面したところにありました。
「あなたたちクリスチャン?」「仏教徒だけど、ミーティングに出るんだよ」などと会話をしつつ、タクシーを降りました。

正面玄関は閉まっていたので、勝手口を探しました...扉は開いていました。
ところが、看板もないし、なんだか人気がありません。

「Hello!って言ってごらんよ」とダンナにうながされて、建物のなかに入りました。
廊下を進むと、電灯のついた部屋を見つけました。「Hello...」と言いながら中に入ると...そこに会場係の仲間が待っていました!

(ということで、つづく)

聞きまくってなんぼ

  • 2010.08.12 Thursday
  • 23:24
今回のアメリカ旅行で、日系アメリカ人のメンバーと知り合いになりました。
(この方との出会いも話せば長い...)

生まれてからずっとアメリカにいて、ご家庭の中でも英語を使っていて、日本で生活をしたこともないらしいのですが本当に流暢に話されていました。彼のおかげでご本人とのコミュニケーションはもちろん、ミーティングのときもずいぶん助けられました。

どちらで日本語を勉強されたのですか?とたずねると、

日本のドラマを見て覚えました。

と淡々とおっしゃいました。えー。それでそこまで話せるんですか。やっぱり最後は本人のやる気なんですね。

私もせっかく英語に慣れた耳がなまらないうちにと思って、帰国してからも意識してアメリカのTVドラマを見たり、ニュースを副音声で聞いたりしていますが、どんどんヒアリング能力が衰えていっています...。

ダンナの親戚にスペイン語が得意な方がおられるのですが、その方の学生時代はCDも無かった頃だったので、ラジオの短波放送を聴きながら言葉や発音を勉強されたのだそうです。

それに比べれば、今はインターネットラジオで、好きなときにクリアな音声で各国の言葉が聞けるようになったし、アメリカや韓国のドラマならCS放送でひんぱんに見ることができるし、語学の学習環境は格段に良くなっているわけで...やっぱりコツコツ努力するしかないんですよね...。

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