アジアの南

  • 2008.05.12 Monday
  • 18:16
私は、外国に行くからには、その国の言葉を少しでも覚えて行こうと思っています。タイ語も「とりあえず、こんにちは、ありがとう、どういたしましてぐらいは覚えとこうかな」と軽い気持ちで始めました。

とはいえ旅行の時ぐらいしか使わないし、話す必要に迫られていないので実力は赤ちゃん程度です。それでもタイ語の教本を片手に言葉が通じた時はとてもうれしいし、将来はあのクルクルした文字読めるようになりたいと思っています。

さて、昨年タイの離島へ旅行した時のことですが、立ち寄った喫茶店のお姉さんに「お勘定おねがい」と声をかけました。しかし私の発音がまずかったらしく、通じません。
ちょうど教本を持っていたので、書かれてある文字を指差しながら、もう一度声をかけました。するとお姉さんは笑って、なまりのある英語で「私はタイ語が分からないの」と答えたのです。

一緒に居たダンナが「Where are you from?」とたずねたところ、ミャンマーから働きに来ているのだと教えてくれました。昼間は喫茶店で、夜からは系列のレストランで働いているのだそうです。タイに来てもう3年になると話してくれました。

私たちが訪れたのはバイクがあればガソリンを継ぎ足さずに一周できるような小さな島で、バックパッカー達の口コミで有名になり、ここ10年弱の間に急に開発されたところでした。観光客はヨーロッパの若者がほとんどで、たいていはバックパッカーかダイバーです。地元の人はもともと少ないのでしょう。喫茶店の彼女だけではなく、他にも色々なところでミャンマー人とおぼしき人たちが働いていました。

私達が「物価が安いねえ!」と喜んでいるような所で、彼らは日々汗を流しているのです。
同じ観光客でも、ヨーロッパ人たちが遊んでいるのと、私たち日本人が悠長にダイビングを楽しんでいるのと、彼らの目には果たして同じように映るのかな、とふと思いました。

このたびのサイクロンのニュースを聞いて、真っ先に思い出したのが、あの島で働いていたミャンマー人の皆さんでした。彼らの家族が被害に遭っていないことを祈るばかりです。

わずかですが救援募金を振り込んできました。ちゃんと届きますように。

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