リハビリ

  • 2006.06.21 Wednesday
  • 17:14
ウェイトトレーニングを再開しました。

あいかわらず歩行もボチボチといった調子なのですが、骨は順調につながっているので、歩きにくいのは足首まわりやヒザ下のスジがバリバリに固まっているのが原因なのだそうです。いくら日にちが薬とはいえ、こまめにストレッチをしなければ動きません。他の健康なパーツも、鍛え続けないことには、なまってしまいます。

今回入院をして、足腰の大切さを痛感しました。シェイプアップだバストだお腹だなんてのは二の次、とにかく、生きている限り自力でトイレに行きたい!願わくばピンピンコロリ!と、すっかり目標が変わってしまいました。

ジムから帰った後、サッカー中継を見ながらストレッチや腹筋をやっています。「あんなに走ったりタックルしたりスライディングしたりして、よくケガしないなー。」とも思いますが、時折、足を抱えてうずくまる選手が映されると、自分の足のように痛いです。

2ヶ月の入院生活の代償は大きく、身体はすっかり硬くなるわ、体力は落ちるわで、予想はしていましたが、あまりの落差にかなり落ち込みました。何年トレーニングをしていようと、いくら走れていようと、コツコツ積み上げても、継続してやらなければ失うのはアッという間です。

なんだか他のことにも言えそうですね。

美術館へ行く

  • 2006.06.20 Tuesday
  • 21:52
久し振りに友達とひろしま美術館に行ってきました。
今回、印象に残ったのは、モディリアーニの絵です。鼻筋と首の長ーい肖像画が特徴の作家で、みなさんも美術の教科書などで一度は目にしたことがあるかと思います。
 モディリアーニはパリでの生活がたたって、30代半ばで夭折したとのこと。もとから病弱だったのかもしれませんが、だいたい何に溺れたかは想像がつきます。「飲み友達」だったユトリロが割と長生きをしたそうですから、彼とは対照的です。
モディリアーニの描く人物には、瞳が描かれていません。ハニワのような目で、無表情の人物画とずっと向かい合っていると、私自身の想念がそのまま跳ね返ってくるようで、なんだか妙な心持ちになりました。
一枚ほど、あたたかい雰囲気の絵がありました。女の人が子どもを優しく抱きかかえています。彼の妻と息子を描いたものでした。作品の解説には、聖母マリアとイエスの像をモチーフにしたものと書かれていました。

今回の特別展には色んな作家の作品が展示されていました。なかには、お屋敷の家政婦さんや、園芸の仕事をしていて、偶然に見出された人の絵もありました。
美術の歴史や難しいことは分かりませんが、作者はどんな気持ちでこの絵を描いたのかな、と想像しながら鑑賞すると面白かったです。

ミーティング

  • 2006.06.13 Tuesday
  • 17:20
たとえばOAメンバーになる条件はただ一つ、「食べ物の問題をどうにかしたい」という気持ちがあれば、誰でもメンバーになれます。いちどミーティングに出たから過食が止まるわけでもないし、止まらないからと言ってグループから追い出されるわけでもありません。

過食が止まっている人を見てネタミやソネミの感情しか持たないか、止まっていない人の体験からも、それでも力と希望を見出すか、それはその人次第です。
回復のペースには個人差がありますので、自分より新しくつながってきた人が、自分より症状が進行しないうちに止まって、回復の喜びを語るようになる、ということだってあります。

摂食障害者が摂食障害者の自助グループに出る、ということは、体験の分かち合いによって、よりダイレクトに自分と直面することになります。自分と同性、同年代のメンバーが多ければなおさらです。
「私だけじゃないんだ!」という喜びがあれば、「私にもあんなイヤなところがあるんだろうなあ」「同じ病気なのに、どうして私は、(またはあの人は)止まらないんだろう?」という、感情の波が容赦なくおそいかかってきます。私も長らくAAにしか行っていなかったので、OAに行き始めたときは、「ひゃー」と思いました。AAに通うアルコホーリックって、すごいなあと思いました。すいません。
 
ミーティング慣れしてしまえば、イヤな感情もシャットアウトする技を身に着ける人もいますが、私はここまできて、そんな真似はしたくありません。

先日、OAの関係サイトを見ていたら、"We are here for recovery, not relief"という一文を見つけました。なんだか、背中を押してもらったようで、とてもうれしかったです。

私は、新しくつながってきた人が、症状が止まったときに心から喜べる仲間でありたいです。

友達とランチ

  • 2006.06.13 Tuesday
  • 16:51
学生時代の友人と久しぶりに会ってきました。
彼女とは学生時代に、同じアパートに下宿していたのが縁で知り合いました。その後お互いに就職したり、彼女は結婚したり出産したり、私は過食したりウツになったりで疎遠になった時期もあったのですが、おかげさまで付き合いは細く長く続いています。

彼女は、子どもをダンナ様に預けて、わざわざ私のために時間をさいてくれたのでした。
ランチの後、「子連れだと、展示してあるものに触りたがるし、ゆっくり見られないから」という彼女のリクエストで、雑貨屋さんと子ども服売場を見てまわりました。特に、子供服は「信じられない小ささ」でビックリしてしまいました。私にもこんなサイズの時があったのかあ!とも思ったし、子どもが生まれたら、私もこうやって品定めするのかなあ、こんな小さい服の中に体がちゃんと入って、ちゃんと呼吸して動いて喋るんだなあ、すごいなー、と、またアレコレ想像してしまいました。

うれしそうに買い物袋を下げている彼女をみて、私もよかったと思いました。
帰りぎわ、「今日はありがとうね!最近、ダンナ以外の大人の人と心おきなく話せることが無くって」と言われて、私はキョトンとしてしまいました。ありがとうと言うのはこっちのほうなのに。

彼女と別れて、ふと、向かい合ってランチを「普通に食べられた」ことを思い出しました。昔はそれすら恐怖だったのに。そして、普通にできたことをポンと忘れている自分に気がついたのでした。

梅雨入り

  • 2006.06.08 Thursday
  • 22:31
昼過ぎから、本格的に雨が降り始めました。広島もいよいよ梅雨に入ったようです。
今朝から、怪我をしたほうの足に、むくんだような、だるいような、なんともモヤモヤした感覚がありました。雨の振る前になると、腰痛が出るとか、ヒザが痛むとか言っていた人がいたのですが、その時は「ふ〜ん」としか思っていませんでした。傷を負った身になると、ああ、こういう事かと実感します。今は「足が天気予報」です。やれやれ。

ミーティング会場のある施設へ行くと、ロビーに地元の放送局の腕章をつけた人たちが集まっています。さらに中へ入ると、エレベーターが点検中のため使えません。手すりを使ってよちよちと4階まで上がりました。

詰所へ部屋の鍵を取りにいくと、警備員の方が「例の事件で問題になったエレベーターと同じ型が全国に何台かあるそうなんですが、そのうちの1台だったらしいです。」と教えてくれました。ミーティング中は、扉越しにテレビ局の人たちの掛け声が聞こえました。

結局、ミーティングが終わって帰るときも、点検は終わっていなくて、またまた手すりを磨きながら階段を降りました。雨脚はさらに強くなっていましたが、もう傘をさして歩けます。松葉杖がいらなくなっただけでも良かったです。

今日も一日無事に終わりました。

入院生活

  • 2006.06.02 Friday
  • 12:15
相部屋での入院生活は、とにかく疲れるものでした。

術後1ヶ月以上経っても、不快な微熱や頭痛が続きました。ちょっとの物音でも頭に響きます。その日もベッドの上で、眠れるわけでもなく時間を持て余していました。
ところが、相部屋の奥さんたちは足腰以外はすこぶる元気で、世間話に花が咲かせています。耳の遠い人もいるので、かなりにぎやかでした。

また、こんなこともありました。
一人ほど、高齢の方で、腰を痛めておられて、寝返りをうつのも、掛け布団を整えるのも一苦労するほどでした。それを「いちいちナースコールを押すのも大変でしょう」と、せっせと世話を焼いている奥さんがおられました。率先して話し相手になって、そのそばで頭が痛くて横になっている私を悩ませるのも、この人でした。

私は足を怪我している身ですので、礼儀を欠かない程度に挨拶や声かけをする程度でした。例の世話焼き奥さんに対しても、「自分だって怪我をしているのに、もし患者同士で動いて何かあったら、誰が責任を取るのだろう?」と思っていましたが、好きでやっているんだろうから、何も言いませんでした。

ある日、世話焼き奥さんが、私に向かってこう言いました。

「あなたは、お年寄りの世話をしたことも、するのを見たこともないから、気が回らないところがあるのね。」

はあ?!

結局、どちらの出来事にしても、私は何も言うことはできませんでした。その奥さんとは、退院するときまで決して目を合わせませんでした。

いつでもダンナが愚痴の聞き役になるのですが、今回も例にもれず、「どうも納得がいかん」とぼやいてしまいました。

「お年寄りだから、目上の人だからってことは、関係ないよ。自分たちは同じ患者で、何のために入院しているのかを考えればすぐ分かる。なぜ自分がイライラしてしまったのかを考えたらいいよね。
たとえば、『頭がガンガンするので、もう少し静かにしてください』とか『人の面倒ができるくらいなら、入院してませんよ!』ぐらいはハッキリ言ってやればいい。その奥さんは、世話を焼くのが好きというよりは、世話を焼く自分が好きなんだろうから。」

というのが、ダンナのアドバイスでした。

良いタイミングで、適切な言い方でノーと言えなくて、我慢できずに言うときは手裏剣でも投げつけるように言ってしまうのが私の悪い癖です。機転を利かせ思慮深くというのは、まだまだ難しいことです。

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