4年前

  • 2005.08.25 Thursday
  • 22:45
ミーティングに通いだしても、すぐに過食嘔吐が止まったわけではなかった。「どうせ吐くのだし」とばかりに、好きなだけ詰め込んで吐き出す食生活を続けていたのだから、満腹とか適量なんて感覚が、自分では全く分からない。だから、彼と食事をするときは「そばで見ていて、そろそろ限度だと思ったら、ストップをかけて」とお願いして、こわごわと食べていたものだ。

まだ、私と彼がつきあいだして間がない頃だった。
ある日、彼が「白身魚のマリネを作ったから、一緒に食べようね」と言ってくれた。私は部屋で待ちながら、台所に立っている彼の顔をそっと盗み見た(書いていて思ったが、普通のカップルと状況が逆だなあ。)ニコニコしながら、手作りのマリネを皿に盛り付けている様子を見て、「ああ、これは吐けないなあ」と思った。

それ以来、嘔吐が止まったのかと言えば、そんなことはない。そんなにヤワな病気ではない。彼の手料理は吐き出さなかったけれど、嘔吐の欲求は消えず、コンビニでしっかりと買い込んでは、食べ吐きを繰り返していた。

その日は、朝から嘔吐を済ませて、彼のところへ遊びに行った。私が話しかけた途端、彼の顔が変わった。とても恐ろしい顔になった。吐いてきたな、と言われた。とっさに否定した。なんでだろう?うがいも歯磨きも、ちゃんとしてきたのに。

「ウソをつくな!」と怒鳴られた。「吐くな、とは言わない、だけどウソはつくな。吐いたら吐いたと、ぼくには、ちゃんと言いなさい。ひとたびウソをつかれたら、あなたの言っていることすべてが信じられなくなるから!」

それ以来、嘔吐が止まったかと言えば、やっぱりそんなことはなかった。でも彼に報告するようにはした。とやかく責められることはなかった。

せっかく行ったAAのイベントで、アクの強いメンバーに圧倒されて、旅館の朝食を吐いた。いくら気分が不安定になったからとはいえ、なんの理由にもならない。吐き終わってトイレから出たところで、彼氏とバッタリ出くわした。世の中はそういうふうにできているらしい。その場で言えずに、帰りのバスの中で「あの時、吐いた」と打ち明けた。「分かってた」と笑われた。胸がすっと軽くなった。

それぐらい、厄介な代物を私は抱えているのだ、今も変わらずに。

バタバタしてました

  • 2005.08.19 Friday
  • 06:46
初めての海外旅行に行ってきました。行き先はオーストラリアです。特に思い入れのある国ではなかったし、それに「いつか、海外旅行ができればいいな」とは思っていましたが、まさかこの夏になるとは。

  旅行前に、失くしたと思っていたメダルがひょっこりと出てきました。彼氏と大ゲンカした後だったので、ひとりで吹き出してしまいました。

昨年、広島で病院・行政関係者を対象としたイベントが行われました。その時に、彼氏があるメンバーの方と知り合いになったのですが、その方が今回オーストラリアで行われるAAの会議に出席されるというので、行ってみよう、ということになったのです。もちろん、行ってみよう、と切り出したのは彼氏のほうです。「あなたもちょうどお盆休みだから、オブザーバーとして一緒に行こうや。」

はー、そうですかー。いいんですか?こんな「ペエペエ」が行っても?と、すっかり受身態勢で、旅の準備をしたのでした。

さて、どうなりますことやら、と思っていましたが、これがもう、とても素敵な旅になりました。

今後、思い出しつつ日記を書いていこうと思います。

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