父の日

  • 2005.06.20 Monday
  • 20:57
今年初めて、父の日に贈り物をしました。

広島の地酒を宅配便で送りました。彼氏につきあってもらって、「こりゃー、絶対おすすめ。」という銘柄を選んでもらいました。

母から電話がかかってきました。「ちょっとまってね、お父さんにかわるから。」

「もしもしィ」
「今日、届いたんだ。」
「うん、もう、あけた!ありがとう、おいしかった!」

「もう、あけた」が「開けた」なのか「空けた」なのか、確かめもしませんでしたが、父親はえらく上機嫌でした。普段でも、これだけ口が滑らかだったら良かったのになあ、と思いながら、取り留めのない会話を少しだけしました。

再び母親と話をしました。「お母さんも横から一口飲んだけど、おいしかったよ。お父さん、最近は焼酎ばっかりだからねえ、喜んどったよ。」と話す様子から、昔みたいに深酒をして、母をわずらわせる体力もなくなったのかなあ、とも思いました。

両親との間合いの取り方が、これからの課題の一つと思っています。

鬼の目にも涙

  • 2005.06.20 Monday
  • 20:39
私の父は大酒飲み、というか「大酒飲まれ」でした。父への反発は、AAメンバーへの反発となっても現れました。

「そんなに簡単に生まれ変われたり、認められたり、ソブラエティとやらを手に入れられてたまるか、もっと苦しめ。」
「埋め合わせだの、行動だの言ってるなら、毎日トイレ掃除でもしてみろ。奥さん喜ぶぞ。」

自分に都合のいい部分は仲間として、認めたくない部分は「踏みつけられた側」として話を聞いていたのです。腹の底では納得していなくても、表面ではニコニコしていました。もっとも、仲間には作り笑顔をしていることぐらい、とっくにバレていたでしょうが。

父親は「100%悪者」でなければなりませんでした。下手に「親も人間だ」と思い込もうとしたり、いいところを思い出したら、私が崩れてしまうからです。

居間のソファに座ったきり、動かない父。しらふでは口も利けない父。テーブルの上には缶ビール、ソファの横には一升瓶と電気の熱燗器。そこから立ちのぼる、鼻をつく日本酒の臭い。私の思い浮かべる父親の姿です。

 最近になって思い出したことがあります。

その晩、父はいつものようにソファに座り、お酒を飲んでいました。私はまだ小学生だったと思います。私たちは無言でテレビを見ていました。

突然、父が身の上話を始めました。お姉さんを戦争で亡くした話でした。その爆撃で死んだのは、お姉さんただ一人だったこと、それは貴重品を取りに帰るために、みんなが止めるのも聞かずに工場へ戻ったせいだったこと、遺体のそばの土が、両手で掻きむしられていたと聞かされたこと…。

私はかなりうろたえました。ミーティングでの言葉を使って例えると、ことさら親しい仲間でもないのに、なんの前触れもなく棚卸しを始められたような気分でした。

 涙を流す父を見て、見てはいけないものを見てしまった、と思いました。
翌朝、母にその話をしたら、「へえ、そうだったの。お母さんにも話したことないよ、そんなこと。」とおどろいていました。

父は私に話したかったのか、あるいは誰でもいいから話してしまわないとやっていられなかったのか、なぜあの時に話をしたのか、果たしてあの晩のことを覚えているのか、今でもよく分かりません。

実家を離れて十数年経ちました。ここ2年は帰省すらしておらず、電話をかけてくるのも母親からです。もういい加減、きちんと会う頃なのでしょうが、重い腰が上がらずにいます。

体調はいかがですか?

  • 2005.06.20 Monday
  • 19:38
先日、テレビから「最近、朝スッキリ起きられるようになった」という女性のナレーションが、私の頭と耳にカチンと響きました。思わず「ケンカ売っとるんかい。」と身を起こして画面をにらみつけてしまいました。

夜中のアイスクリームのコマーシャルと同じくらい、気にさわるなあ、と思って見ていたら、某医薬品の宣伝でした。「ああそうか、健常者でも朝が辛い人が多いのだなあ、きっと」と思うことにしました。

前の晩は「なんとかなるかなあ」という気がしていても、朝になるとやっぱり体が動かなくて、腹痛にしようか風邪にしようか腰痛にしようかと理由を考えて、罪悪感と倦怠感にさいなまれながら会社に電話をする、そういう経験が何度もあります。

なんとか出勤できた朝、最初に出会った同僚から、実に人の良い笑顔で尋ねられました。

「大丈夫ですか?良くなられましたか?」

いまこうやって日記を書きながら、彼女のことを思い出したのですが、まず思い浮かべたのはニコニコと屈託無く笑う彼女の顔でした。彼女は実に人当たりの良い方で、とくに年上の人から可愛がられていました。

私は彼女の素直さがうらやましいと思っていました。ねたむ気も起こらなかったので、たぶん本当に素直な方だったのだと思います。

「気をつけてくださいね」。彼女は本心から私を気づかって言ってくれたのでした。それなのに、私はその場から逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。休んでごめんなさい、ほっといてください。

「ええ…」と作り笑いをしてごまかした私。あの時の私はどんな表情をしていたのでしょう。「気づかってくれてありがとう」なんて思う余裕なんかありませんでした。

いまだに朝はスッキリ起きられません。ですが、このごろは「そろそろ充電切れしそうだなあ」という頃合いが分かるようになりましたので、「この日は休みます。ごめんなさい、よろしく」と、予約を取るようにしています。

ロヴィンソン氏を見に行く(今度はライヴだ!)

  • 2005.06.20 Monday
  • 19:04
ついに行って参りました、YOSHII LOVINSONのライブ!。届いたチケットを胸に、この数ヶ月間、今日のこの日を待ち望んでいた私。

 …と書きたいところなのですが、実際は仕事や筋トレやミーティングでバタバタしているうちに当日を迎えてしまいました。

会場はパルコの最上階にあるライブハウスです。申しわけ程度に残業をして、半ば強引に(?)誘った彼氏と現地で待ち合わせしました。
 
ライブハウスなので、基本的には「立ちっぱなし」です。疲れたらすぐ外に出られるように、会場の後ろで見ました。とはいえ、段差のあるところを確保できたことと、彼氏が割と背の高い人なので、他の人が敬遠して近寄って来なかったことが幸いして、人の頭にさえぎられることも無く、十分近い距離で見ることが出来ました。

年末の東京ドーム(イエローモンキーの解散イベント)では1曲歌っただけで、私もあの時は感情が高ぶって訳が分からなくなっていたし、本当に心から楽しんで吉井さんの歌声を聴けたのは、実に数年ぶりのことでした。

他の熱心なファンも同じだろうと思うのですが、私にとって吉井さんの歌は、すでに体の一部みたいになってしまってます。時々だけれど、頭のてっぺんから、すうっと吉井さんの歌声が入ってくるような感覚にとらわれました。

彼氏は、彼氏のことなど忘れて踊りまくる私を見ながら、後ろでそれなりに楽しんでいたようです。

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