私の冷蔵庫

  • 2004.04.30 Friday
  • 17:41
この前、テレビを見ていたら「コンビニエンスストア」を取材した番組があった。

コンビニ業界も従来の商法では頭打ちとなったため、各社は生き残りをかけて「差別化」を図っているという。

惣菜などをはじめとしたオリジナル商品を開発することはもちろんのこと、「よりお客様の立場に沿ったサービス」を提供していくらしい。たとえば、常連客に積極的に声をかけてコミュニケーションをとる、といった具合に。

…そういうのを嫌がる人たちも、きっと沢山いるだろうなあ〜と思ってしまった。

「顔を覚えて欲しくないから、口をききたくないからコンビニに行く」、かつての私がそうだったからだ。

コンビニでデザートや菓子パンを買い込んで、家に帰って食べて吐く。吐くからすぐにお腹が空いてくる。我慢できないし、どうせまた吐いちゃうからいいやと思って、再び財布を片手にコンビニへ行く。

店の外から様子をうかがう。さっき買い物をしたときと同じ店員がレジにいるかどうか。同じ人だったら、別のコンビニへ向かう。

そんなことを日々繰り返していた私としては、コンビニとは「冷蔵庫」や「自動販売機」であり、それ以上のサービスなんて望んでいなかったのだ。

今でもコンビニはよく利用するのだけど、もし突然に店員さんから「お客さん、チョコレートが好きなんですねえ。もうすぐ期間限定の商品が発売されますから、楽しみにしてくださいよ」

などと言われようものなら、冷や汗が出てしまいそうである、ほんと。

ジガジガ、ジコジコ。

  • 2004.04.20 Tuesday
  • 17:59
自分でも病気から抜け出したいのか病気のままでいたいのか、わからない時期があった。

両方の気持ちがあったと思う。

感性がするどい、というには色々なことがあまりにも無頓着だったし、単に「受け入れること」が他人様に比べてヘタクソなだっただけみたいだ。

「摂食障害」なんて名前が付くと喜ぶひとたちがいるらしいが、そんなにまでして「他人と違うアタシ」でいたいのか。

ああでも私もそうだったなあ。

わたしとお酒

  • 2004.04.19 Monday
  • 19:00
私の父は、たいへんお酒の好きな方です。

「アルコール依存症」と診断されてはいませんが、お酒を飲まないと意思表示ができなかったので、あまり良い飲み方ではないようです。

HPの本編にも書いていますが、私は父親や父親の酒に対してひどく憎しみを抱いていました。じゃあ、自分は酒を一滴も飲まなかったかと言うと、そんなことはありません。父親譲りの「ザル」「うわばみ」でした。

私にとって、酒は父親の象徴でもありました。お酒を飲んでも「酔わない」ことで、私は父に勝った気になっていました。どうだ、こんなに強いお酒を飲んでも、私はあんたと違って、自転車で溝に転んだり、玄関先で酔いつぶれたりなんてしないぞ、こんなに飲んでも「しらふ」でいられるんだぞ、と。

お酒に勝ったつもりになって、自分のイメージにある父親を打ち消そうとしていたのです。

私は「過食症」という心の病を抱えて、AAのオープンミーティングにつながりました。そのあとで私は…周りのみんなと同じように…お酒に問題を抱えていると気づいたのです。

新緑

  • 2004.04.18 Sunday
  • 22:59
サクラの季節が遠い昔のように思えます(自分がバタバタしていたせいもありますが)。

常緑樹は今が落葉の時期です。サクラに代わって今度はハナミズキが満開です。そしてなにより目にまぶしいのが、日差しを受けてかがやく新緑の木々です。緑の銀杏もきれいなものです。

数年前までは、この新緑の時期が大嫌いでした。

私は過食嘔吐の時期を過ぎて、ウツで苦しんだ日々が長くあったのですが、とにかく若葉のみずみずしさや香りが嫌で嫌で仕方ありませんでした。
あたかも自分が責め立てられているように感じたのです。

周りの人や自然は、どうしてあんなに元気なんだろう?そんなことを考えていました。

昼間でも部屋のカーテンは閉めきり、布団は敷いたままでした。

今だって調子の悪いときはあります。悪いときなりのすごし方が、少しうまくなっただけなのかもしれません。

久しぶりに「ヨシイ・ロビンソン」さんの

  • 2004.04.18 Sunday
  • 22:41
サイトをチェックしていたら、神様のことについてエッセイを書かれていました。

…肝心なのは神様の存在ではなくて、それによって自分をどうポジティブにもっていくかの対象が自分にとっての神の存在なのだと思う。… という一文があって、あ、そういう言い方もできるんだ!と思いました。

私は自分を超えた大きな力を信じています。人に説明するのは難しいし、人に「それを信じろ」と強制するつもりもないけれど。

お医者さんのこと

  • 2004.04.18 Sunday
  • 22:33
オープンスピーカーズミーティングに参加してきた(とはいえ後半は体調が悪くて別室で休んでいた。みなさんごめんなさい。)

このミーティングは半年に一度、とある病院で行われる。ここ3回は、同じ先生がお話をされているが、AAの雰囲気になじんできたのか?今回はかなりざっくばらんな話題を聞くことができた。

残念なことだけれど、年配のメンバーの中には、「医師」という存在そのものに対して悪い印象を抱いている人がいる。
私自身を振り返ると、良い医師にめぐり合えて幸運だったと言える。

私はクリニックを何軒か渡り歩いてきたし、当時の担当医の心無い言葉に傷ついたこともあった。しかし、そのときの私のほうも「専門家を信じてゆだねられる、うそをつかない人間」ではなかったので、安易に責めるわけにはいかない。

最近は心の病やアルコール依存症に対して最新の情報と理解をもってくださる医療関係者は確実に増えている。

溺れる人間がひとりでも助かること。さらには、溺れてしまう人間がひとりでも少なくなること。
藁でも、つかめば命が助かることだってあるんです。

自分をゆるしてあげる

  • 2004.04.03 Saturday
  • 17:56
…とか、

自分を認めてあげましょう

とか、

そんなまどろっこしいことを言わなくても、

私は自分が好きだ。

と、ようやく言えるようになった。

全治一生

  • 2004.04.02 Friday
  • 17:55
嘔吐を止めることは、ストレスの発散方法を失うことでもあった。

今まで逃げていた事柄が、どん!と目の前に押し寄せてきた。

身も心も、浮き沈みが激しかった。今日は落ち着いていても、明日は目覚めてみないとわからない、という調子だった。

「こんなことなら食べ吐きをしていた頃の方がずっと楽だった。スッキリしてた。」

何度となくそう思った。

仲間の話を聞いていると、私と似たような経験をした人がいっぱいいた。私一人だけではなかった。

そうわかっただけで、たとえ現実は変わらなくても、少し楽になった。

私たちはすぐには変われない。だけど、目覚めたら昨晩までとは何かが変わった、そう思えるときがあります。自分にしか分からない、わずかなことだけれど。

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