ロヴィンソン氏を見に行く

  • 2004.02.29 Sunday
  • 00:55
YOSHI LOVINSONのアルバムを買ったら、CDと一緒に福引券のようなものが付いてきた。

「イベントの参加券です。ご予約された方には優先的にお付けしておりますので。」

は??トークイベントって、誰がトークするの?来るの?ここに?本人が??

整理番号を見たら、思いっきり10番台だった。

( ゜д゜)

生きていたらイイ事あるなあ。

会場で待たされること1時間、スタッフに案内された吉井さんはゆっくりとこちらへ歩いてきた。ステージに用意された椅子に腰かける。私が初めてライブを見たのは9年前のこと、憧れのあの人が私の前方3メートル先に居るのだ(話せないけど)。すでに脳内麻薬大放出。あうあうあう。

間近でまじまじと見た吉井さんは、ほんとに背が高かった。

そしてなにより印象に残ったのは、大きくて鋭い目だった。とにかく、クルクルとよく動く。インタビューを受けるときは、決まってジッとうつむいて、するどい目を、さぐるように機敏に動かしていた。野生動物みたいだなあ、と思った。洞察力に長けていて、警戒心が強い。鷹とか、山猫とか、そんなイメージだ。

イベントは正味20分ほどで、ほんとうにアッという間に過ぎてしまったのだが、ドキドキしっぱなしで、5歳は若返ったような心地で会場を後にしたのだった。

しばらくは、ヘラヘラと思い出し笑いをしてしまいそうだ。

日米親善力じまん大会(2)

  • 2004.02.28 Saturday
  • 09:24
パワーリフティングは体重を基準にクラスが分かれる。選手は「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の3種目を3回ほど行う。各種目の一番成績の良かった重量を合計して、多い者が上位になる。

今回の参加者は全部で20人ほど。選手は断然ロシア系の人が多かった。人種や競技によって「向き不向き」があるのかもしれない。重量級の選手なんて、すぐにでもプライドや新日本プロレスのリングに上がれそうだ。

ちなみに女性の参加者は2人。失格さえしなければ私も入賞できる。もうひとりの相手が「G.I.ジェーン」の時のデミ・ムーアみたいな女性だったらどうしよう、と不安だったが、ごく普通の体格の方でホッとした。試技の合間に彼女と目が合った。当然ながら言葉なんか通じないので、ニーッと笑ったら、向こうも微笑んでくれた。これで一気に気が楽になった。

ジムのコーチからは「とにかく規定の姿勢を守って、失格しないようにしなさい。」と言われていた。幸いにも最初のスクワットで成功できて、すっかり開き直ってしまった。練習以上の実力は出ないが、やっただけのことは結果として出るだろう、と思ったのだ。人前に出ても、それだけで緊張しなかったのは、きっとAAで鍛えられているからだろう、とも思った。

すべての試技が終わったとき、彼女が握手しに来てくれた。男性の選手の方もひとりほど、わざわざ私のところに来てくれて、握手してくれた。

今回、分かったこと。

なぜアメリカ人が初対面の人に「ハーイ」と微笑んで握手をするのか。あれは「私はあなたの敵ではありません」というアピールなんだと。言葉がわからなければ、残るのは表情と態度だから。

スポーツ選手はエライ。自分自身との勝負なのはもちろんのこと、敵との駆け引きやハッタリも必要なのだ。パワーリフティングは「自分で記録を出してナンボ」だけど、小心者の私はドキドキしてばかりだった。あのとき相手が微笑み返してくれなかったら、きっともっとナーバスになっていただろう。

そしてもうひとつ。

私の周りにいたのは「アメリカ人」というカタマリではなくて、ひとりひとりの人間だったこと。もっと話がしたかったな。英語を勉強しておくんだった。しまった。

日米親善力じまん大会(1)

  • 2004.02.27 Friday
  • 18:49
半年ぐらい前からダンベルやバーベルを使ったウェイトトレーニングに凝りはじめた。
ジムには各種のトレーニングマシンが設置してあるのだが、フリーウェイトだとバランス感覚も養えるので、一石二鳥と思ったのだ。

ある日、ジムに「パワーリフティング大会」のチラシが貼り出された。開催日時は2004年2月21日。彼氏に良い具合に乗せられて、いつのまにか出場する羽目になってしまった。三ヶ月前のことだ。

健康ならば男女初心者国籍不問、参加することに意義がある、たしかに私にはうってつけの大会だ。少々趣向が変わっているのは、”日本だけど日本じゃないところ”で行われること。
山口県岩国基地。その敷地内にある海兵隊員様御用達のジムが今回の開催場所だった。その名も「日米親善パワーリフティングコンテスト」!

ある方から「こんなご時世に、(アメリカ軍って)けっこう悠長なことをするんですね」とのお言葉をいただいた。スポーツだからいいじゃないか。相手は太平洋戦争中に海軍兵のためだけに娯楽映画(トムとジェリー)を作るような国だ、これぐらいのことはするだろう。

で、当日。
ゲートをくぐって車で10分足らずのところに、ジムはあった。マシンの部屋だけでもバカみたいに広く、他にもエアロビクス、格闘技などの目的別に分かれた部屋があった。スカッシュやバスケットコート、サウナやプールも完備されている。日本の会員制スポーツクラブでも、ここまで本格的なところは、なかなか無いぞ。

廊下を進んで何度か曲がって、つきあたりに体育館があった。その一角に、スクワットの台や、さまざまな大きさのバーベルが鎮座していた。ちゃんと観客席まで用意してある。

あたりをキョロキョロと見まわした。いろんな肌の色、目の色、顔つきをした人がいた。岩国だけじゃなくて、極東各地から参加しているらしい。みーんな本職は「兵隊さん」である。

この人はドイツ系かなあ、とか、黒人がバスケのユニフォームを着ると、どうしてこんなにサマになっちゃうんだろう、とか、外国人のコドモって、どうしてこんなに可愛いのかな…などなど、本当ならばもっと自分の競技に集中しないといけないのだろうが、ただただ「異国に来ちゃったなあ。」という感慨にふけるばかりだった。(つづく)

それでも自分に向けて指を指すこと

  • 2004.02.15 Sunday
  • 21:21
誰のせいにもしないと、何のせいにもしないと

そんな思いが、ある日私の胸にふっと入り込んできた。そうしたら、かなり楽になった。

楽になったけれど

自分の中のおごりや病気とは一生付き合わないといけないわけで、こんな元気のない日々だと、かなりきつい。一生なんて思うから余計でもきつい。

だから、まず一日。

いまだって神様の声より悪魔のささやきのほうがずっとはっきり聞こえるもの。

普通の生活

  • 2004.02.15 Sunday
  • 21:07
インフルエンザにこそ見舞われないですんでいるものの、この冬はずーっと、風邪と縁が切れないままでいます。

昔に比べて体力はかなりついてきたのですが、布団にもぐりこんで、だるーい体をひたすら横たえて過ごすのも、なんともさえません。ウツの次は風邪ですか。やれやれ。

先行く仲間が「風邪を引くたびに人間らしくなっているんですよ。受け入れることもステップです。」なんて、うまいことを言ってくれました。

「普通のひとたちの普通の生活」の、これまた必要最低限のことができるように目標を定めてコツコツとやってきたつもりですが、まだまだ先は長いようです。

今日、広島に春一番が吹きました。

お別れ

  • 2004.02.04 Wednesday
  • 23:04
『...しかし僕等が、存在することによって他者に働きかけるように、既に存在した者も、依然として生者に働きかけるのだ。一人の人間は、彼が灰となり塵に帰ってしまった後に於ても、誰かが彼の動作、彼の話しぶり、彼の癖、彼の感じかた、彼の考え、そのようなものを明かに覚えている限り、なお生きている。そして彼を識る人々が一人ずつ死んで行くにつれて、彼の生きる幽明界は次第に狭くなり、最後の一人が死ぬと共に、彼は二度目の、決定的な死を死ぬ。この死と共に、彼はもはや生者の間に蘇ることはない。

 しかしこのような死者の生命は、それが生者の記憶に属しているだけに、いつでも微弱で心許(こころもと)ないのだ。従って生者は、必ずや死者の記憶を常に新たにし、死者と共に生きなければならない。死者を嘆き悲しむばかりでなく、ほろび去った生命を呼び戻そうとすることは、生者の当然の義務でなければならない。蛇に噛まれて死んだ妻エウリディケーを追って、黄泉(よみ)の国にくだった楽人オルフェウスのように。...』

                 福永武彦『草の花』 より

 今日は、ただ一人の人のために祈ります。

黒幕

  • 2004.02.04 Wednesday
  • 22:50
食べ物と戦ったり

親と戦ったり

世の中と戦って見せたり

そんなあなたを、上から眺めてせせら笑っている奴がいます。頃合いを見てあなたを絶望の淵に突き落とす奴がいます。

そいつの存在に、はやく気づいてください。

もしかしたら、あなたが無力を感じる前に、あなたを殺してしまうかもしれないから。

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